起立性調節障害で腹痛が起こるのはなぜ?

こんにちは、松戸整体院院長の清水です。

起立性調節障害(OD)という病名を聞くと、めまいや立ちくらみといった症状を思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、実は「腹痛」もこの障害に関連して現れることが少なくありません。

特に朝に症状が出やすく、学校や仕事に行けない原因となることもあります。

起立性調節障害が腹痛を引き起こすのは、自律神経の乱れが原因

起立性調節障害は、自律神経の働きが乱れることで血圧の調整がうまくいかなくなる病気です。

この自律神経の不調が、胃腸の機能にも影響を与え、腹痛や消化不良といった症状を引き起こすことがあります。

特に朝起きた時や立ち上がった時に腹痛が現れることが多く、これは消化器系への血流不足や神経の異常が関係しています。

自律神経と消化器系の関係性

自律神経は、体のさまざまな器官を無意識のうちに調整する役割を持ち、その一つが消化器官の働きです。

特に、副交感神経が優位になると消化が促進され、交感神経が優位になると消化活動が抑制されます。

起立性調節障害の患者は、血流が急に低下したり、神経のバランスが崩れたりすることで、消化器系への血流が減少し、胃腸の働きが鈍くなります。

その結果、腹痛や消化不良が起こりやすくなるのです。

また、ストレスや不安が自律神経を乱すことで、さらに消化器官に影響を与え、腹痛を引き起こすこともあります。

特に、学校や仕事などの日常生活でのストレスが重なると、腹痛の頻度が増える傾向があります。

ODと腹痛に悩む学生のケース

ある高校生の事例では、朝起きた直後にめまいがし、その後お腹が痛くなることが頻繁にありました。

最初は単なる胃腸の不調かと思われていましたが、医師の診断で起立性調節障害が原因であることが判明しました。

この学生は、特にストレスが強い時期や寝不足の時に症状が悪化し、学校に行けない日も多かったのです。

その後、メンタルケアや食生活の見直しを行うことで症状が改善し、特に朝の腹痛が緩和されました。

彼は現在、規則正しい生活と適度な運動を心がけることで、腹痛の再発を防いでいます。

起立性調節障害と腹痛を改善するための具体的なアプローチ

生活習慣の改善

起立性調節障害の症状を和らげるためには、規則正しい生活を送ることが重要です。

特に、寝る時間と起きる時間を一定に保つことで自律神経のバランスが整いやすくなります。

また、朝はゆっくりと体を起こし、急に立ち上がらないようにすることも大切です。

食生活の見直し

腹痛がひどい場合は、消化に優しい食事を心がけましょう。

特に、食物繊維が豊富な野菜や水分を十分に摂取することが推奨されます。

また、一度に大量に食べるのではなく、少量の食事を数回に分けて摂ることも効果的です。

ストレス管理

起立性調節障害は、精神的なストレスによって悪化することがあるため、ストレス管理が重要です。

ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーション法を取り入れることで、リラックス効果が得られ、自律神経のバランスが整いやすくなります。

医療機関のサポートを受ける

症状が改善しない場合は、早めに専門医の診断を受けることが重要です。

医療機関の指導のもと、薬物療法や栄養療法が行われる場合もあります。

また、メンタル面のサポートも受けられることがあります。

起立性調節障害と腹痛は密接に関連している

起立性調節障害と腹痛の関係は、自律神経の乱れが原因です。

適切な生活習慣の改善やストレス管理、食事の工夫を行うことで、症状を和らげることができます。

もし腹痛が続くようであれば、早めに専門医に相談することで、適切な治療を受けることが可能です。