認知症の初期段階に現れる心理的症状とは?気づきにくい変化とその対策

こんにちは、松戸整体院院長の清水です。

認知症は、記憶力の低下や判断力の衰えといった認知機能の変化が特徴とされていますが、初期段階ではそれ以上に心理的な変化が見られることがあります。

この心理的症状に気づくことが、早期発見と適切なケアに繋がります。

認知症の初期段階では心理的症状が重要なサインとなる

認知症の初期には、心理的症状が現れることが多く、これが日常生活に大きな影響を与えます。

家族や周囲の人が早期に気づくことで、適切な対応が取れ、認知症の進行を遅らせる可能性があります。

認知症初期に見られる代表的な心理的症状

不安感や恐怖心の増大

認知症の初期段階では、物忘れや思考力の低下により、不安感や恐怖心が増すことがあります。

自分自身で違和感を感じつつも、その原因がはっきりしないため、漠然とした不安を抱えるようになります。

この不安が日常生活に影響を及ぼし、外出を避けたり、孤立しやすくなる傾向があります。

抑うつ状態

自分の認知機能が衰えていることに気づくと、これが自己否定感や無力感を引き起こす場合があります。

このため、認知症の初期には、抑うつ状態に陥ることが少なくありません。

気分が沈みやすくなり、日常的な活動に対して意欲を失うこともあります。

イライラや攻撃性

認知症の初期段階では、感情のコントロールが難しくなることがあります。

何気ない出来事に対して、過剰に反応し、イライラしたり、怒りっぽくなることが見られます。

特に、自分の記憶が曖昧になったり、理解が難しくなる状況に直面すると、自己防衛反応として攻撃的な態度を取ることがあります。

自信の喪失

物事がうまくいかなくなることで、自分に対する自信が失われていきます。

特に、日常的な家事や仕事でのミスが増えると、「自分は何もできないのではないか」という気持ちになり、行動力が低下していきます。

過剰な依存心

認知症の初期段階では、判断力が低下することで、他者に対して過度に依存する傾向が見られます。

自分の判断に自信が持てず、家族や周囲の人に助けを求める回数が増えます。

この依存心は、周囲にとっては精神的負担になることがあります。

認知症初期の心理的変化に気づいた家族の体験談

Aさんの母親は、普段は穏やかな性格でしたが、ある時から些細なことでイライラするようになりました。

家族は最初、ストレスが原因だと思っていましたが、次第に忘れっぽくなり、自分の行動に自信を持てなくなっていきました。

Aさんは母親が日常生活に支障をきたすようになってから、認知症の可能性を疑い、松戸整体院や専門家に相談した結果、初期の認知症と診断されました。

この早期発見のおかげで、適切なケアが受けられ、病状の進行を遅らせることができました。

認知症初期の心理的症状に対する対応策

家族や周囲の理解とサポート

家族や周囲が早期に心理的変化に気づき、適切に対応することが非常に重要です。

心理的なサポートを行うことで、本人が感じる不安や孤独感を和らげ、認知症の進行を抑える可能性があります。

特に、コミュニケーションの中で共感的な態度を示し、本人の気持ちに寄り添うことが大切です。

環境の整備

日常生活を安心して過ごせるように、家の中の環境を整えることも効果的です。

例えば、忘れ物をしないように必要なものを一箇所にまとめたり、日課をルーチン化することで、本人が混乱しにくくなる環境を作ることができます。

認知トレーニングの実施

認知症の進行を遅らせるためには、脳を刺激する活動を取り入れることが推奨されています。

クロスワードパズルや絵合わせゲームなど、認知機能を活性化するトレーニングを日常に取り入れることで、症状の進行を抑制できる可能性があります。

専門家のサポートを活用する

早期に専門家に相談することは、認知症の進行を予防するために非常に有効です。

医師やケアマネージャーなど、認知症に精通した専門家からのアドバイスを受けることで、適切なケアや治療を受けることができます。

認知症の初期段階での心理的症状を見逃さないことが大切

認知症は進行性の病気ですが、初期段階での心理的症状に早期に気づくことで、進行を遅らせるための対応が可能です。

家族や周囲が変化に気づき、積極的にサポートすることで、認知症を抱える本人の生活の質を向上させることができます。