“強く生きてきた人”がもう一度、安心して委ねるために
こんにちは、蓮司です。
「甘えられない人ほど、深く愛する力を持っている」
でもその優しさが“自分を責める方向”に向かっているだけ。
甘えられないのは「性格」ではなく「心と体の緊張のクセ」。
安心できる環境で、そのクセをゆるめていくことで、誰でも“甘える力”を取り戻すことができます。
甘えられないのは「防衛反応」だから
心理的に見ると、甘えられない人は「甘えると傷つく」と学習してきた人です。
☑️ 幼いころ、泣いたら怒られた
☑️「我慢できる子」がほめられた
☑️ 弱音を吐くと、距離を取られた
こうした記憶が心の深い層に残っていて、
「頼る=怖い」
「人に委ねる=危険」
という反応を無意識に起こしてしまいます。
頭では「頼っていい」とわかっていても、体がそれを拒否してしまうのです。
体にも“甘えられない記憶”が残っている
肩こり・首こり・呼吸の浅さ・胃のつかえ・寝ても疲れが取れない……。
これらは、ずっと「緊張モード」で生きてきた人に多く見られます。
体の緊張は、“心の緊張の鏡”。
つまり、甘えられないという悩みは、心と体、両方に染みついた緊張のパターンなのです。
30代女性・会社員の方のケース
いつも「仕事では頼られる側」。
恋人に対しても「迷惑をかけたくない」と我慢し続けていました。
タントリックヒーリング施術での初回は、背中に手を添えるだけで体が固まり、呼吸も浅くなっていました。
でも、丁寧に話を聴く時間を重ねるうちに、「頼っても嫌われない」「受け入れられても大丈夫」という感覚が少しずつ芽生えていきました。
3回目の施術のあと、彼女は言いました。
「“抱きしめて”って言ってみたら、ちゃんと受け止めてもらえたんです」
彼女の中で、「甘える=弱さ」が「甘える=信頼」に変わった瞬間でした。
40代女性・管理職の方のケース
部下の前では常に冷静、家庭では母親。
誰かに委ねることが苦手で、夜だけ涙が止まらない日々。
カウンセリングでは「甘えることに罪悪感がある」と言葉にされました。
施術では、呼吸を合わせながら背中とお腹に軽く触れ、“受け取る”という体の感覚を取り戻す時間を作りました。
施術後、彼女はこう感じたそうです。
「誰かに触れられるのが、こんなに安心だなんて思いませんでした」
体の安心が戻ると、心も自然に優しくほどけていきます。
甘えられない自分を変える3つのステップ
「話す」ことで心の鎧をゆるめる
カウンセリングでは、過去や性格を掘り下げるよりも、「今、何に疲れているのか」「どんな瞬間に泣きたくなるのか」を一緒に見つめていきます。
自分でも気づかなかった“我慢のパターン”を見つけることで、「私はもう頑張らなくていい」と心が理解し始めます。
「触れられる安心」を体で思い出す
施術では、呼吸とタッチを合わせながら、体が“委ねても安全”だと感じられる状態をつくっていきます。
強い圧ではなく、やわらかいタッチ。
背中や胸に手を添え、呼吸を感じながら、「いま、ここにいる」安心感を思い出す。
体がゆるむと、自然に心もほどけていきます。
その瞬間、涙が出る方も多いです。
「やっと安心できた」
「こんなに人に触れられるのが怖くなかったなんて」
その気づきが、回復のはじまりです。
「甘える練習」を少しずつ日常に
施術後は、日常でも“小さな委ねる練習”をしていきます。
たとえば、
☑️「今日は疲れた」と声に出す
☑️「これ、お願いできる?」と頼んでみる
☑️「抱きしめて」と言葉にしてみる
最初は勇気がいりますが、一度「受け入れられる経験」をすると、心のスイッチが切り替わります。
そして少しずつ、「助けて」が言える体と心が育っていきます。
まとめ
「甘えられない人」は、実は“誰かを大切にしすぎる人”です。
でも、その優しさを自分にも向けてあげたとき、本当の意味での「癒し」が始まります。
甘えることは、依存ではなく“信頼”。
頼ることは、弱さではなく“勇気”。
委ねることは、逃げではなく“愛を受け取る力”。
あなたがこれまで我慢してきた“甘えたい気持ち”は、本当は誰かと深くつながるための才能です。
どうかそれを、もう一度思い出してください。
「甘えることは、愛される準備。」
そして、あなたはもうその準備ができています。


蓮司