こんにちは、松戸整体院院長の清水です。
今日は慢性疲労についてお話ししてきたと思います。
慢性疲労は複雑な症状であり、様々な要因が絡み合っています。
睡眠関連の問題
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に呼吸が断続的に止まるこの症状は、睡眠の質を著しく低下させ、日中の強い疲労感を引き起こします。
不眠症
十分に眠ることができないため、身体が十分に回復せず、慢性的な疲労が蓄積します。
過眠症
過度の眠気や、夜間に十分な睡眠を取っているにもかかわらず日中に強い眠気を感じる状態も、疲労感を伴うことがあります。
ストレスと心理的要因
慢性ストレス
長期間続くストレスは、身体のホルモンバランスを乱し、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンの過剰分泌を引き起こします。
これにより、身体のエネルギーが枯渇しやすくなり、疲労感が慢性化します。
うつ病や不安障害
これらの精神疾患は、疲労感を引き起こす一般的な原因です。
うつ病では、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで、エネルギーレベルが低下し、常に疲れていると感じることがあります。
栄養状態
鉄欠乏性貧血
鉄分が不足すると、血液中のヘモグロビンが減少し、身体に十分な酸素が行き渡らなくなります。
その結果、極度の疲労感を感じるようになります。
ビタミンB12欠乏
ビタミンB12は、エネルギー代謝に重要な役割を果たします。
これが不足すると、エネルギー不足が生じ、慢性的な疲労感が発生します。
低血糖
血糖値が不安定であると、エネルギーの供給が途切れがちになり、疲労感が増します。
運動
運動不足
運動を全くしないと、筋力が低下し、疲れやすくなることがあります。
適度な運動はエネルギーレベルを向上させ、疲労感を軽減する効果があります。
過度の運動
一方で、過剰な運動は筋肉や関節に負担をかけすぎ、疲労が回復しきれずに蓄積されることがあります。
これが慢性的な疲労に繋がることもあります。
慢性疾患
慢性疲労症候群(CFS)
これは、通常の休息では回復しない極度の疲労を特徴とする症状です。
CFSは、ウイルス感染後に発症することが多く、免疫系の異常やホルモンバランスの乱れが関与していると考えられています。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが不足すると、新陳代謝が低下し、全身のエネルギーが著しく減少します。
これにより、疲労感が慢性的に続くことがあります。
薬の副作用
抗うつ薬
一部の抗うつ薬は、眠気や疲労感を引き起こすことがあります。
これは、脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質に影響を与えるためです。
抗アレルギー薬
抗ヒスタミン薬は眠気を誘発することが多く、これが日中の疲労感につながることがあります。
生活習慣
不規則な生活リズム
仕事やその他の要因で睡眠時間が不規則になると、体内時計が乱れ、疲労感が生じることがあります。
飲酒と喫煙
アルコールやタバコの摂取は、一時的にリラックスさせることがありますが、長期的には睡眠の質を低下させ、慢性疲労の原因となります。
感染症
ウイルス感染
特定のウイルス感染(例えば、エプスタイン・バーウイルスなど)は、慢性的な疲労感を引き起こすことがあります。
これは、感染後に免疫系が過剰に働き続けることで、疲労が蓄積されるためです。
環境要因
職場の環境
過度の騒音や光、温度調整が不十分な職場環境も、慢性疲労の一因になることがあります。
生活環境
例えば、家庭内での人間関係のストレスや、住環境の悪さ(騒音や不快な温度)も疲労感を悪化させる可能性があります。
免疫系の異常
自己免疫疾患
免疫系が自身の身体を攻撃する自己免疫疾患も、慢性疲労を引き起こす原因となります。
例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどがあります。
これらの要因が複合的に作用している場合も多く、一つの要因だけでなく、複数の要因が組み合わさって慢性疲労を引き起こしていることがよくあります。
慢性疲労の原因を特定するためには、総合的なアプローチが必要ですので、医療機関と相談して、必要な検査や治療を受けることが重要です。